多良間村「八月踊り」、始まる

2016年9月9日(金)放送分

今日の担当は、糸数昌和先生です。

琉球新報の記事から紹介します。

国の重要無形民俗文化財に指定されている
多良間村の豊年祭「八月踊り」が
旧暦8月8日のきのう始まり、
あすまで、村内の仲筋と塩川両地域で多彩な伝統芸能が繰り広げられます。

初日は仲筋の士原御願所で
組踊「忠臣仲宗根豊見親組」など26演目が奉納され、
県内外から多数の観光客が訪れる中、
脈々と受け継がれてきた民俗芸能が披露されました。

このうち、「忠臣仲宗根豊見親組」は
16世紀に宮古を治めた仲宗根豊見親が、
尚真王の命を受け、与那国島の首長・鬼虎を討伐する物語で、
多良間村でのみ演じられています。

唐の楊貴妃、日本の小野小町にも劣らぬほどの美人姉妹とされる
クイガマを演じた佐和田まつりさん(12)歳は
八月踊りに初出演だということで、
「緊張してちょっと恥ずかしかったけど、楽しかった。来年も出たい」と
晴れやかな表情で話しました。

八月踊りは人頭税の皆納を祝い、
翌年の豊作を祈願したのが始まりとされ、
きょうは塩川のピトゥマタ御願所で、
最終日のあすは「別れ」と称し両地域で芸能を奉納します。

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