渡嘉敷村で唯一 一人追い込み漁続けるタケミーヤッチー

2016年8月30日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

渡嘉敷漁協組合員の新里武光さん(80)歳は、
渡嘉敷村で唯一、一人追い込み漁を
素潜りで50年余続けており、
島の人から追い込み漁の達人「タケミーヤッチー」
と呼ばれる現役の漁師です。

新里さんは、
カツオ漁の船長だった父親の影響を受けて育ち、
30歳のころから本業の合間に趣味で
一人追い込み漁を続け、
20年前に定年退職した後、専業の漁師になりました。

船は大型サバニと小型船の2隻を所有し、
漁は「自分一人で網を使う」と話します。

一人で船を出し、海に潜って網を仕掛け、
魚を追い込み、網を船まで揚げますが、
肉体的にも精神的にも想像を絶する過酷な漁で、
一度潜ったら、魚が網に掛かるまで2分から3分は息継ぎをせず、
1日に6回から7回仕掛け、
水揚げが100キロ余りの時もあるということです

また、新里さんは、貝やタコ捕りの名人でもあり、
漁の最中に海岸にいる野生のヤギを
1人で捕まえることもあります。
さらに、島の生徒らへの追い込み漁の指導も行うということで、
「体の続く限り、地域の皆さんのために漁を続けていきたい」
と笑顔を見せています。
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