県が事業所内でのたばこのPM2・5測定へ

2016年8月17日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

県は今年度、受動喫煙防止対策の一環で、
たばこの煙にも含まれ肺がんなどのリスクを高めるとされる粒子
「PM2・5」を県内の事業所で測定し、
数値を示すことで注意喚起します。

県がことし1月から2月に行った受動喫煙に関する実態調査で、
居酒屋などの56%が禁煙化していない状況が明らかになった一方、
飲食店などで7割の人が受動喫煙の影響を懸念していたためで、
県はPM2・5を数値化し、事業者や客に禁煙化を働きかけます。

実態調査によりますと、
喫煙対策状況は「建物内完全禁煙」が48%、
「建物・敷地とも完全禁煙」が17%でしたが、
「自由に吸える」事業所もおよそ10%ありました。

このうち、飲食店は建物内完全禁煙の割合が低く、
「割烹・居酒屋」は14%と全業種中で最も低かった上に、
「自由に吸える」が56%と突出していました。

理由としては、およそ60%の事業者が
「来客者が多く、協力を求めるのが難しい」を挙げています。

県は「事業所は客足の低下を懸念し、
客に『吸っては駄目だ』と言えない状況がある。
たばこの煙を数値として『見える化』することで、
喫煙者が周囲の人に配慮するよう意識喚起したい」
としています。
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