沖縄愛楽園交流会館 人権教育の場として活用広がる

2016年8月2日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報ニュースです。

ハンセン病に関する
誤った認識や強制隔離政策の歴史を伝える
「沖縄愛楽園交流会館」が、
去年6月の開館からこの1年で、
来館者が6599人に達しました。

名桜大学など本当北部地域からの来館者や、
県外の修学旅行生らが来館したもので、
体系的に隔離政策の歴史を伝える常設展を充実させる一方、
6回の企画展や2回のシンポジウムも開き、
ハンセン病問題に限定せず、
幅広く「人権」「差別」などの問題について
考える場を提供しています。

沖縄愛楽園自治会の金城雅春会長は
「人権、平和のテーマに沿った展示なら受けていこうと考えている。
少しでも多くの人が足を運んで、歴史に触れてくれればと思う」
と述べ、多角的な人権教育の場にしていく意義を語りました。

一方、県外からも、
人権について学ぶ場として利用が広がっています。

来月、高校生を引率して
県内で平和学習を実施する予定の
長崎市の溝口奈々枝さんがこのほど、会館を訪れ、
「愛楽園は何度か訪れたことはあるが、交流会館は初めて。
入所者の実際の証言を読むことができ、状況が分かる」
と展示に見入り、生徒らの学習を見据えていました。

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