2016年7月12日(火)放送分
担当は伊狩典子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
名護市旭川の仲上原(なかいーばる)通り会は
このほど、土で埋もれ全容が見えなくなっていた
村内で唯一の共同井戸を掘り起こしました。
共同井戸は仲上原通り沿いにあり、
今後、市の文化財認定を目指すとともに、
通り散策の目玉の一つとして整備していく方針です。
共同井戸は住民らの生活を支えましたが、
上水道の普及で使われなくなり、
周辺の道路整備で半分以上が土砂や岩で埋まっていたもので、
市文化財保存調査委員会の協力の下、
重機で土砂や岩を取り除くと
コンクリートで囲われた井戸の全容が姿を現しました。
囲いには「昭和九年九月」と刻まれており、
共同井戸は少なくても1934年にはあったとみられます。
近くに住む(73)歳の男性は
「この井戸から水をくむのが早朝の日課だった」
と懐かしそうに話していました。
井戸の掘り起こしを見守った市教育委員会は
「文化財の認定には、地域の方々が大事なものだから
守っていきたいという思いがあることが重要だ。
文化財認定の正式な申請があれば、聞き取り調査を行うなど検討する」
と説明し、通り会の大城会長は
「散策できる観光道を目指す仲上原通りの見どころの一つにしていきたい。
早急に文化財認定の申請をしたい」
と意気込んでいました。