沖縄のガンジーの生き方を学ぶ ルワンダで教鞭取る2人

2016年7月5日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

アフリカ中央部に位置するルワンダ共和国のフィエ市の大学で、
平和学を教えている佐々木和之さんと、妻の恵さんは
このほど、伊江村のわびあいの里を訪れ、
平和運動に生涯をささげ、非暴力と道理で闘い続けた
故・阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんの生き方や、
声を語り継いでいる謝花悦子理事長と対談しました。

佐々木さんは世界のガンジーやキング牧師と並ぶ
日本の阿波根さんを授業で紹介しており、
書物だけでは分かり得ない阿波根さんの人となりや、
生き方を聞き取りたいと訪れたものです。

阿波根さんについて謝花理事長は
「時代に合わせたり、ただ否定したりという生き方はしなかった人で、
徹底した節約生活を送り闘った人。
暴言や暴力を振るわない非暴力で最後まで闘い尽くし、
その道理の闘いが勝利したと言える。
『平和の武器は学習』と言い続けて勉学に励み、
ユーモアに富んでいた」と語りました。

佐々木さんは
「ルワンダでは虐殺に加担した加害者が社会復帰し、
加害者と被害者が同じ村に住んでいる状況があり、
両者の和解と共生が課題だ。
虐殺によって父親が殺されて心を痛めている教え子もいる。
平和をつくるために阿波根さんの生き方や教えを伝えていきたい」
と述べました。
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