那覇空港の滑走路建設用採石場で特定外来生物確認

2016年6月29日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

那覇空港の第2滑走路建設のための
埋め立て石材を採取する奄美大島の採石場周辺で、
特定外来生物のハイイロゴケグモが
土砂条例に基づく県調査で見つかった件で、
実施した6地点全てでハイイロゴケグモが
確認されていたことがこれまでに
分かりました。

沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんが
情報公開請求で県から入手した
調査報告書に記されていたものです。

沖縄総合事務局はことし3月30日に
石材を現場海域に投入しましたが、
北上田さんは、特定外来生物が高い頻度で
確認された際の対策を見直し、
移入阻止のための措置を設けるなど、
県条例を見直す必要があると指摘しています。

報告書によりますと、
県の委託業者は3月1日から4日にかけ、
奄美大島に所在する採石場や用材の仮置き場を調査しました。

北上田さんは
「わずかな調査期間や目視での確認手法など実効性から言って
懐疑的な点が多数ある」と指摘した上で、
辺野古新基地建設で県外から1700万立方メートルに及ぶ
土砂搬入が予定されていることに触れ
「特定外来生物が見つかった際には搬入の中止など、
県は実効性のある土砂条例へと改定すべきだ」との見解を示しました。
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