沖縄、健康寿命全国ワースト

2016年6月15日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

平均寿命のうち、介護を受けたり寝たきりになったりせず
健康に日常生活を送ることができる期間を示す
「健康寿命」が占める割合は、全国47都道府県で
沖縄は男性90・4%で47位、
女性は83・7%で46位と、
全国最低レベルであることが分かりました。

栗盛須(くりもりす)雅子(がこ)聖徳大学看護学部教授が
2010年からの5年間について調べたもので、
男性1位は茨城の93%、女性は静岡の87・1%でした。

調査結果から、県内の高齢者の実情は
介護を必要とするような状態が多く、寿命そのものだけでなく、
寿命を全うするまでの生活の質も危機的状況であることが浮き彫りになり、
今後は、沖縄の高齢者の生活実態をより的確に把握し、
健康長寿に向けた施策に反映させる必要あります。

寿命を延ばすという発想だけでなく、
いかに健康を保つかという観点からの取り組みも問われることになります。

栗盛氏は
「沖縄は65歳の平均寿命は男性2位、女性1位だが、
長生きしても障がいを持つ期間も長い。
質を見ると、高齢者の健康は深刻な状態だ」と指摘し、
「茨城県の男性は平均寿命は短いものの、生きている間は元気だ。
一方、沖縄の女性は平均寿命は長いが、
生きている間、障がいを持つ期間も長い」と話しました。
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