熊本で沖縄料理店営む新里さん 営業を再開

方言ニュース  
2016年5月23日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球湯新報の記事から紹介します。

浦添市出身で、熊本市中央区で
「沖縄料理ぬちぐすい」を営む
新里博昭さん(55)歳は、
熊本地震でぐちゃぐちゃになった自慢の店を再開し、
復興への第一歩を踏み出しました。

先月14日の夜、大きな横揺れが店を襲い、
泡盛の酒瓶などが散乱し、
いったんは店を閉めました。

幸いけがはなかったものの、「こんな時に
酒を提供してもいいものか」
と営業再開について悩みましたが、
普段からよく顔を見せる県出身者の
常連客など多くの人から寄せられた
「開店して」「飲みに行くよ」との声に、背中を押され、
「開店することが復興につながる」と、
1週間後に営業を再開しました。

「あっという間でもあるし、まだ1カ月
しかたっていないのかと思うこともある」ということで、「まだ毎日揺れる。怖い」
と話し、整然と片付いた店内とは裏腹に、
完全に整理しきれていない不安や恐怖が
ない交ぜになることもあります。

地震後、客の入りは2割から
3割減りましたが、
新里さんは「とにかく今できることをやるしかないさあね」
と自身に言い聞かせるように話し、
「おいしい沖縄料理はぬちぐすい。
お客さんに食べてもらって、
元気になってほしい」と
カウンターに視線を向け、
優しくほほ笑みました。

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