夢は紅白出場 伊江島にルーツ 全盲の歌手 木幡直希さん

方言ニュース  
2016年5月9日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。
演歌の道で生きていくという思いを
自作の詩にしたためたデビュー曲
「俺の始発駅」を歌う全盲の演歌歌手、
木幡直希さん(23)歳が、
このほど、祖母の八重子さんの故郷の
伊江島を訪れ、
去年12月にメジャーデビューしたことを
報告し、熱唱しました。

愛知県名古屋市出身の木幡さんは
生まれた時の体重がわずか750グラムで、
未熟児網膜症を発症しました。

5歳から祖父母の下で成長し、
母親代わりの八重子さんは一番の理解者で、
盲学校へ通う往復およそ2時間の道のり、八重子さんが運転する車中では
演歌が流れていました。

木幡さんは「祖母が好きな演歌を
毎日聞いているうちに演歌が
大好きになった」と話します。

そして、高校生のある日、
「みんなが喜ぶことをしたい」と
八重子さんに打ち明け、
2人で老人ホームなどを慰問する
ボランティア活動を始める傍ら、
思いを詩に託していました。

孫の木幡さんの歌が完成すると、
八重子さんは伊江島の姉の
内間シゲ子さんの元へCDを送り、
「涙が出てくる」などの反響が大きく、
デビューにつながったということです。

木幡さんは「出発は伊江島。沖縄が発祥。
皆さんのおかげです。夢は大きく紅白出場。
これからも応援をよろしくお願いします」
と話していました。
再生