南風原学童疎開記念の碑を建立

2014年3月6日(木)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

1944年、南風原町の学童と
引率教諭ら36人が集団疎開した
宮崎県日向市美々津(ひゅうがしみみつ)で、
市内の有志らでつくる実行委員会が
このほど、「南風原学童疎開記念の碑」
を建立しました。

戦時中、南風原町では1944年から
学童、教諭ら146人が宮崎県に集団疎開し、
このうち36人が美々津国民学校に
疎開しました。
学童たちは親元を離れ、
「ひもじい、寒い、寂しい」
と言いながら、勉学に励み、
終戦を迎え、1946年9月に
帰沖しました。

戦後、学童疎開体験者やお互いの
児童、中学生らが訪問するなど、
交流を続けていますが、
実行委員会は、疎開当時に
十分なもてなしができなかった後悔と、
二度と同様の悲劇を繰り返してならないと願い、
日向市などの支援を得て
記念碑を建立しました。

南風原町では実行委員会に、
「受け入れてくれた地元の皆さんの
 支援で過酷な時代を乗り越える
 ことができた。
 記念碑建立に感謝し、
 戦争のない平和な社会を
 築き上げるために努力したい」
と謝辞を贈りました。
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