県産モズク、エルニーニョや寒波の影響で不足の見通し

2016年4月20日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

2016年の県産モズクが不作の様相を示しています。

主要漁協によりますと、
去年12月ごろの海水温が
エルニーニョ現象の影響などから
平年に比べて1度から2度高めに推移したことや、
1月から2月にかけての寒波など天候不順が相次ぎ、
生育に大きく響いたとみられます。

最盛期を迎えるモズク収穫は6月ごろまで続くため、
今期の収穫量はまとまっていませんが、
目標生産量の1万9千トンを割り込むとの見込みが強く、
全県的に不作だった「去年の8割程度になる」との観測も出てきました。

知念漁協では、
今期の4月末時点のモズク収穫量は900トン程度にとどまる見通しです。

同じく不作だった去年の同じ時期は1200トン、
比較的豊作だったおととしには2000トン程度の収穫がありました。

漁協は今期、2700トン以上の注文がありましたが、
千トン以上不足する見通しです。

モズク養殖を営む(61歳)の男性は
「例年、最盛期の今ごろは午前と午後の2回収穫に行くが、
モズクが少ないから1回で終わった。
単価は上がっているが、収入への影響は避けられない。
天気が回復するのを願うしかない」
と肩を落としました。
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