認可保育園 県内でも新規開設断念するケース相次ぐ

2016年4月19日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

認可保育園の新規開設を巡り、
近隣住民からの苦情で断念するケースが
全国で問題となっていることについて、
県内の中部の自治体で、
設置場所の移転を余儀なくされるケースが去年4月以降、
2例あったことがこのほど分かりました。

県によりますと、1つの保育園は、近隣住民から
「子どもの声でうるさくなる」と懸念の声が上がり、
事業者側から説明を受けた地域に住む女性は、
「規模の大きさを聞いて驚いた。
保育園の規模と土地の大きさ、
周りの住宅との距離に問題があると感じた」
と話しました。
この保育園は現在、別の候補地を探し
来年4月の開設を目指しています。

もう1つの保育園は園に面する道が通学路で、
袋小路になっており、
園児の送迎による渋滞や安全に対する不安の声が
住民から上がり、
場所を数百メートル移動し、今年4月に開園しました。

自治会関係者は
「移転は、子どもの声がうるさいという理由ではない。
ただ保育園などの施設が建つことで住民の生活環境が
大きく変わるのは事実だ」
と話しました。
県私立保育園連盟の玉城会長は
「保育園が善で反対住民が悪という単純な話ではない。
難しい問題で、理解し合えるよう話し合うことが必要だ」
と話しました。
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