白玉之塔前で平和への想いはせ 「命どぅ宝」

方言ニュース  
2016年4月4日(月)

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦中、渡嘉敷島で「集団自決」で
住民330人が犠牲になってから
71年の先月28日、
渡嘉敷村主催の慰霊祭が「白玉之塔」で
開かれ、宜野湾市から訪れた遺族の
宮城千恵さん(57)歳が、
自身が作詩した鎮魂歌「命どぅ宝」を
母親と親族3人と共に歌い、
み霊を慰めました。

宮城さんは大学時代に研修で渡嘉敷村を訪れる際、
母親から「島に行ったら
祖父母のみ霊が祭られている白玉之塔で
手を合わせなさい」と初めて言われ、
祖父母の2人の氏名が刻まれているのを
見て心に深い衝撃を受けました。

「おじいちゃんに会いたい!」とつい叫び、
その時の思いを詞にしたということで、
「つきぬける青い空 はじける白い雲 
深い緑に透き通った青い海 
平和な平和なこの島で 
起こった悲しい出来事 
何故何故亡くなったの
おじいちゃんおばあちゃん
私はそのぬくもり知らない 
白玉之塔に刻まれた
名前を指でなぞるだけ 
美しい島は語る 命どぅ宝」
とつづりました。

宮城さんは2002年に曲にし、
2012年に35年ぶりに開かれた
慰霊祭で歌って以降、
慰霊祭に4年連続で家族や親族と参列し、
式典で「命どぅ宝」を
一緒に歌い続けています。
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