名護市大中公民館でボランティアによる学習塾

方言ニュース  
2016年2月29日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

名護市の大中公民館で、
ボランティアによる小中学生向けの
学習塾を開かれています。

名前は「無名塾」で、
学びたい子どもが誰でも気兼ねなく
来られるように、
受講料は1回300円の低料金で、
講師の斉藤佳代さんは
「経済状況に関係なく、
学びたい子が学べる場所にしたい」
と思いを語っています。

塾は週3回、夕方に2時間開講し、
小学3年生から中学3年生までの地域の子どもたちが通い、
宿題など勉強したいものを持ち寄って、
分からないところを斉藤さんに聞きます。 

斉藤さんは、息子のアトピーがひどく、
医師の勧めで去年名護市に移住しましたが、
移り住んで見えてきたのは都会と地方の
経済的な格差や子どもの貧困で、
「本来教育は無償であるべきだが、
経済格差が学力格差になり、
負の連鎖になっている」との思いから、
東京で進学塾の講師を務めた経験を生かし、
家庭の経済状況に関係なく
誰でも通える塾を開きました。

「どんな勉強をするにしても国語力は基礎。
生きる力を付けてほしい」として、塾のこだわりは
文章を読めるようにすることで、
子供らは
「読めなかった文章が読めるようになった。
がんばりノートも
たくさんできるようになった」と
生き生きとした目で話しています。
再生