宜野湾市の飲食店で沖縄戦中の収容所写真展開催中

2016年1月20日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報ニュースです。

沖縄戦さなかの住民たちの避難、収容、
農作業の風景などを写した珍しい写真の数々が
宜野湾市内の飲食店に展示されています。

この飲食店は宜野湾市普天間の「平和歴史資料館のハスペロ」で、
1945年4月から5月にかけての73点の写真が展示されており、
オーナーの知念良子さんが旧知の友人から託された写真です。

展示写真の撮影者は不明ですが、
「およそ15年前に託されて保管してきた」ということで、 
「遊ぶ子ども」「脱穀する住民」「座間味村役場の風景」
「麦を刈る住民」「米運び」など日常風景もあります。

また、負傷した住民をアメリカ兵が治療する様子や、
住宅を調べて回るアメリカ兵の姿、
孤児に飲み物を手渡すアメリカ兵など戦時の風景も記録されています。

撮影場所は、石川、金武、那覇などに及んでおり、知念さんは
「会ったこともないカメラマンの作品だが、
写真の存在を知らせることが、友人から託された思いでもある。
お年寄りが見たら感激するような作品も多く、
平和を伝え、話し合うことができる機会になれば」と話し、
「私一人で持っていても仕方ない。多くの人に見てもらいたい」と
来店を呼び掛けています。
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