山下町第一洞穴遺跡の公園整備事業が終了

方言ニュース
1月14日  放送分
今日の担当は 上地和夫さんです。

山下町第一洞穴遺跡の公園整備事業が終了

琉球新報の記事から紹介します。

那覇市がかねてより進めてきた旧石器時代最古級の遺跡として知られる
「山下町第一洞穴遺跡」の公園整備事業がこのほど終了しました。
3万2千年前の人骨などが発掘された岩場を軸に、
市民の学習の場や観光スポットとしての活用が期待されます。

洞穴は幅およそ1・2メートル、高さおよせ3メートル、奥行きはおよそ5メートルで、
1962年に発見され、2度の発掘調査で鹿の角や骨で作った道具、
推定8歳の女児の骨などが出土し、この女の子は「山下洞人」と名付けられました。
現在は県指定の史跡となっています。

一方、公園の面積はおよそ900平方メートルで、
市がおよそ1億円をかけて、整備し、遺跡説明版をはじめ、トイレやベンチ、
健康器具などが設置され、車両2台分の駐車スペースも確保されています。
このほど開かれた開園式で、城間幹子市長は
「公園が市民に愛され、地域の交流の場となることを祈念する。」とあいさつしました。

また、「山下町第一洞穴遺跡公園」の看板を、小学校6年の時に揮毫(きごう)し、
現在は那覇市金城(かなぐすく)中学校2年の井上富久美(ふくみ)さんは
「ずっと残るものなので、きょうあらためて見て『すごいことなんだ』と思った。」と
感慨深げに看板を見つめていました。

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