宮古島市大神島で初の地域誌づくり

方言ニュース 
2015年1月4日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市の大神島で初めての地域誌作りが始まっています。

大神島は宮古島の
北東およそ4キロにある島で、
祖(ウ)神(ヤ)祭(ガン)などの祭祀に代表される
「祈りの島」としても知られています。

人が住み始めておよそ200年とも
いわれる島の歴史は秘祭がある関係で、
住民が外部の調査を拒んできた経緯もあり、
住民間の口承を中心に行われてきました。

しかし、現在の人口は30人弱で
最盛期の6分の1ほどになり、
島の歴史を知る高齢者の減少も進み、
継承は途絶えがちになっていることから、
「このままでは島に人が暮らした歴史がなくなる」と、企画されました。

具体的な内容は今後検討されますが、
島の歴史や日々の暮らし、年中行事、
方言など、住民の「息づかい」が
感じられ、生活史に近い内容を
目指すということです。

また、島の言葉で記録された映像の上映会も
このほど、開かれ、参加した
(55)歳の女性は「亡くなった
おじー、おばーや懐かしい人に会えた。
母が子どもの時話してくれた話などを
思い出した」と目頭を押さえました。

大神自治会の久貝愛子会長は
「高齢者から話を聞き取り、
まとめられる最後のタイミング。
島の歴史を記録し、今後大神島に関心を持った人に
伝えられるようにしたい」
と語りました。 
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