北部5漁協がウニ漁を全面禁漁

2015年8月25日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

国頭、今帰仁、羽地、本部、名護の
5漁協は漁獲量が激減しているため、
7月からのシラヒゲウニ漁の解禁を見送り、
全面禁漁にすると発表しました。
今帰仁、羽地、本部の3漁協は2年前から、
名護漁協は去年から全面禁漁にしていますが、
効果が見られないため、ことしから
国頭漁協も加わり禁漁の区域を拡大しました。

今帰仁漁協の兼次組合長は
「漁業者も漁を抑えている。
 レジャーで来ても海でウニを見つけても
 採らないでほしい」
と呼び掛けました。
5漁協のほかにも与那城や勝連の両漁協は
通常4カ月の解禁期間を
2か月短縮するなどしており、
与那城漁協によりますと、漁獲量は少なく、
100グラム3千円ほどと
高騰している状況で、担当者は
「このままだと来年はもっと厳しい」
と話しています。

漁獲量減少の要因として、
乱獲や餌となる海藻の減少が挙げられ、
基本的に漁業者以外でのウニの捕獲は
禁止されていますが、乱獲が絶えません。
毎年秋には稚ウニを放流しており、
羽地と今帰仁の両漁協では
10年以上続けていますが、
効果が見られないということで、
羽地漁協の金城組合長は
「5漁協で協力し、ウニの減少を止めたい」
と話しています。

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