食堂「味処くいしん坊」が閉店

2015年8月11日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

開業以来30年間、
地域に親しまれてきた
読谷村楚辺の食堂
「味処くいしん坊」が
先日31日で閉店しました。

最後の営業日には常連客のほか、
多くの地域の人々が訪れ、
店主の山城義治さん、初美さん夫妻に
ねぎらいの声を掛け、山城さんは
「体力の限界だったが、
 続けられたのはみんなのおかげ。
 感謝が尽きない」
と目に涙を浮かべながら
感謝の言葉を述べました。
最後の営業には3人の姉妹も
店頭に立ちましたが、
山城さんが県内外で修業を積み、
やっと開いた店で、
3姉妹もともに育ってきました。

開業当初は経営がなかなか軌道に乗らず、
店の営業だけでなく、
弁当の訪問販売も行ったということで、
3姉妹も幼いころから、
仕事に奮闘する2人の背中を見てきました。
また、山城さんが病気に倒れ、
初美さんが厨房に立つこともあったほか、
5年前には大阪で暮らす三女が、
肝臓の病に倒れ、店は1カ月以上、
閉めざるを得ませんでしたが、
お客さんが離れることはありませんでした。

山城さん夫妻は今後、
今までできなかった旅行など、
2人の時間をゆっくりと過ごす考えで、
3姉妹は
「30年間、お疲れさま。
 これからは自分たちのことだけを考えてね」
と顔をほころばせていました。

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