戦後の八重山歌曲100曲を披露

方言ニュース  
2015年6月29日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

八重山音楽協会は戦後の苦しい時代を
後世に伝えようと、

戦後から本土復帰までの間に八重山地域で作られた歌曲100曲を掘り起こし、
その記念コンサートをきのう、
石垣市民会館で開きました。

去年6月頃から始めた掘り起こし活動は
図書館で当時の新聞から
記事を捜そうとしましたが、
ほとんど載っておらず難航し、
聞き伝えで当時作られ歌われた歌曲を知る人に当たり、
音源や資料などを捜し出しました。

また、自ら提供する市民も出てきた他、
実際に歌ってもらい復元した歌曲もあり、
当初見込んでいた70曲を上回る歌を
再現することができました。

協会によりますと、
歌曲は戦後復興に向けて地域の人たちを
励ましたり、
奮い立たせるような歌が多いということで、
「よみがえれ!ふるさとの歌」と題したコンサートには多くの市民が訪れ、
復興に尽力した当時の様子に思いを
寄せながら聞き入っていました。

協会の浦添会長は
「苦しい敗戦直後の時代に歌に慰められ、
励まされてきた。
しかし、作った多くの人が世を去り、
口ずさんだ人も高齢化している。
今回のコンサートが後世に伝える
きっかけになってほしい」
と期待していました。

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