視覚障害者の沖縄戦証言の収集開始

方言ニュース  
2015年6月22日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県視覚障害者福祉協会は、
視覚障がい者の沖縄戦証言の収集を始めます。

視覚障がい者の沖縄戦体験は、
市町村史にもほとんど記述がなく、
正確な実相があまり
伝えられてこなかったということで、
戦中、身体に障がいのある人が差別を
受けていた実情も指摘されており、
証言をする人も限られていました。

さらに、戦後70年になり当事者が
高齢化していることから
取り組みを始めることにしたもので、
収集した証言の公表を目指しています。 

協会の山田会長自身も沖縄戦体験者で、
講演会などで自身の経験を語ったり、
ほかの視覚障がい者から体験を
聞いたりしてきましたが、

家族が頼りで、母親の腰帯をずっとつかんで避難を続けた人や
家族の勧めで女装をした男性もいたということです。

「思っていることを自由に
語ってもらいたい」との思いから、
収集は一対一の面談ではなく、
障がい者が集まってお互いの経験を語り合うことにしており、
集まった体験談の公表形式は未定ですが、

山田会長は「視覚障がい者の発信を
通じて、ほかの障がい者にも
同様の活動が広がり、
視覚障害者の自立につながってほしい」
と話しています。  

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