平和祈念資料館で企画展開催中

2015年6月10日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報ニュースです。

糸満市摩文仁の県平和祈念資料館1階の
子ども・プロセス展示室「ひろま・ゆいまーる」で、
企画展「沖縄戦と本土決戦―捨石にされた沖縄」が開催されています。
期間は来月7日までで、入場は無料です。

企画展は、沖縄戦と密接に関係する「本土決戦」ついて学び、
軍人よりも住民の戦死者が上回った
沖縄戦への理解をより深めることが目的で、

沖縄戦中に県外で実施された
本土決戦に向けた準備や空襲被害などを
物語る資料が展示されています。
また、アメリカ軍の日本本土進攻に
対処するため、

15歳から60歳までの男子、
17歳から40歳までの女子を
必要に応じて国民義勇戦闘隊に編入し、
戦闘に参加させようと、
政府が沖縄戦終盤の6月に制定・公布した
「義勇兵役法」についても展示しています。

資料館学芸員の平田守さんは
「沖縄戦では多くの住民が戦場に動員された。
本土決戦が起きていれば、沖縄戦で起きた悲惨な出来事が本土でも
起こったかもしれない。
展示を通して、沖縄戦の住民犠牲について考えてほしい」と話しています。
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