屋良尋常高等小学校、最後の同期会がひらかれる

方言ニュース

6月4日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。

屋良尋常高等小学校、最後の同期会がひらかれる

琉球新報の記事から紹介します

1931年生まれで、1938年に屋良尋常高等小学校に入学した人たちの
同期会がこのほど、うるま市内で開かれました。
那覇や東村などから24人が参加し、数え85歳の生まれ年を互いに祝い、
これを一区切りに、最後の同期会としました。

当時、小学校はアメリカ軍嘉手納飛行場の中にあり、小学校3年に上がるころには
「屋良国民学校」に名が変わりました。
高等部になるころには男子は嘉手納の飛行場造りに、女子は公民館などを拠点に
軍馬の草刈りなどの作業に駆り出され、1944年の10・10空襲以降は、
皆、避難するなどしてばらばらになりました。

同期会は共に卒業する事ができず、生まれ育った古里も嘉手納飛行場に取られ、
戻ることもかなわない中、62歳になった際、同期生の居場所を芋づる式に人に聞いて、
情報を集め、名簿が作られました。

以降、2年おきに同期会が開かれ、11回目となった最後の同期会では、
参加者らは次のオリンピックも見て、さらに数え97歳のカジマヤーを祝おうと
誓いあいました。
仲宗根会長は「85歳の生年歳を迎え、
ここまで生き延びてきた幸せと喜びをかみ締めている。最高の仲間に感謝する。」
と語りました。

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