方言ニュース2015年5月29日放送分
担当は糸数昌和さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
金武町立中央公民館は、
4月から金武町内の金武、並里地区にそれぞれ伝わる
「金武(ちむ)カチャーシー」の歌三線講座を始めています。
受講生は中高年を中心に17人が登録しており、
講師は並里区に住む仲田重雄さん(67)が務めています。
金武カチャーシーは人々が即興で一節ずつ掛け合いを繰り返していく
「フリースタイル」が特徴の一つで、
前の人が一節を歌い終わる前に
次の人が一節を重ねてくるため、間奏がありません。
仲田さんは「みんなが我先に歌いたがるからね」と
金武カチャーシーが昔から地域の人々を盛り上げてきた歴史を語りました。
掛け合いは
「酒や毒なむぬ はまてぃうさがるな 命助けゆる 人や居らん」に対して
「酒飲でぃん八十 飲まんてぃん八十 なりわ飲でぃ八十 ましやはらに」などと続きます。
また掛け声(囃子)も特徴的で
「ムスナイナイ(面白いね、もっともっと)」という掛け声は、
そのまま金武カチャーシーの曲名の愛称となっています。
金武町立中央公民館の山城館長は講座について
「金武の他にはない独自の文化。
金武、並里だけではなく、ほかの地区にも広めてほしい」
との思いを語りました。