県民大会 でいご娘が歌で平和を願う

2015年5月18日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

きのう、沖縄セルラースタジアム那覇で
開かれた辺野古新基地建設阻止県民大会で、

開会前のアトラクションにでいご娘の4人が登場し、

戦争を生き残った苦しみと平和を伝え継ぐ
決意を込めた「艦砲ぬ喰ぇー残さー」を歌い、
会場は手拍子に包まれました。

「艦砲ぬ喰ぇー残さー」は
でいご娘の父親の比嘉(ひが)恒(こう)敏(びん)さんが
作詞作曲したもので、
比嘉さんは戦時中、
撃沈された学童疎開船対馬丸で
両親と長男を、
大阪の空襲で妻と次男を失い、

自身は1973年、
飲酒運転のアメリカ兵の車に激突され、
妻と共に亡くなりました。

生前、娘たちに戦争体験をあまり語らなかったということですが、
長女の島袋艶子さんは

「この歌で伝えてくれたんだと思う。
 父の歌がみんなに愛されている。
平和を願う気持ちは一つだと感じた」
と喜ぶ一方で、

「復帰してもっとよくなるはずだったのでは」と
複雑な思いを話しました。 

また、四女のひがけいこさんは、
歌うと涙を流すお年寄りの姿を見て、
「祝いの場では歌えない」という思いがあったということですが、

「平和を願う気持ちはみんな同じ。
島唄には苦しい時を明るく乗り越える
力がある」と語りました。
               

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