北山王の宝刀 今帰仁歴史文化センターで展示

方言ニュース  
2015年4月20日(月)放送分

琉球新報の記事から紹介します。

命を守る力が込められたとされている
北山王の宝刀
「千代(ちよ)金丸(がねまる)」の模造品が完成し、
今帰仁村歴史文化センターで
展示されています。

千代金丸は1416年に
北山王の攀安(はんあん)知(ち)が
中山の尚巴志に攻め滅ぼされた時に持っていたとされる宝刀で、
北山を守りきれなかったことに怒って
霊石を切りつけ、
攀安知自身も自害しようとしましたが、
命を守る力が込められていたために自害できず、
志慶(しげ)真川(まがわ)に投げ捨てたとされており、

その50年から60年後に伊平屋の住人が拾って
中山王に献上したとされています。

再現されたのは、全長82・2センチの刀身と
91・2センチのこしらえ=さやで、
さやに付いた切れ目の位置や柄(つか)の模様まで、
実物に忠実に再現されました。

千代金丸の実物は国宝に指定され、
現在那覇市歴史博物館が所蔵しており、
模造品としておよそ600年ぶりの
里帰りとなりましたが、
センターの仲原館長は
「今帰仁(なきじん)城跡(じょうあと)を訪れた観光客に、
北山王のストーリーと共に刀も見てもらいたい」
と観光資源としての期待を示し、
見学しに来ていた(61)歳の女性は
「村の誇り。若い人にも伝えて守っていかないといけない」と
語りました。

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