満州開拓団のうちなーんちゅのドキュメンタリ-小説が県内の書店で販売される。

方言ニュース 

2月5日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。

満州開拓団のうちなーんちゅのドキュメンタリ-小説が県内の書店で販売される。

琉球新報の記事から紹介します

満州開拓団として中国大陸に渡った
沖縄市に住む兼城賢清(かねしろ・けんせい)さん(97歳)の家族の
戦前、戦後を描いたドキュメンタリー小説が完成し、県内の書店で販売されています。

書籍は日本民主主義文学会会員の源河朝良(げんか・ちょうりょう)さんが著したもので、
タイトルは『畑人(ハルサー)の戦道(いくさみち)
満州へ渡った沖縄人(うちなーんちゅ)』です。兼城さんの出生に始まり、満州での生活、
戦禍をくぐって敗戦後に抑留されたシベリアでの苦労、県内へ引き上げた後のアメリカ軍占領下での苦悩など、数奇な運命を伝えており、後半部分では中国残留孤児となった
兼城さんの次女の江美子さんを探す様子も伝えられています。

兼城さんは満州での思い出について
「開墾作業から始まると思いきや、現地の人に耕させて軍が取り上げた
豊かな土地を渡された。戦後、シベリアから帰郷後は一転、今度は自分たちの土地が
アメリカ軍に取り上げられていた。中国の人の苦労が身に染みた。」と話していました。

また、シベリア抑留に日々については、
「土が凍ると粘りが出て、つるはしでいくら掘っても歯が立たない。
 吐く息がまつげにまとわりつき凍ったこともある。
妻や子ら家族が苦労したことも思い出す。」
と振り返りました。

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