中城新港内の転覆事故でアーサ大打撃

方言ニュース  2014年11月19日(水)
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事からお伝えします。

今月15日に中城新港内で
パナマ船籍の貨物船と日本国籍の土砂採取船が衝突し、
採取船が転覆した事故で、
採取船から流出した燃料油が沖縄市泡瀬の沿岸部に漂着し、
一帯のアーサ養殖場に被害を与えていることがおとといまでに分かりました。

沖縄市漁業協同組合によりますと、
被害範囲は沿岸部300メートルに及ぶということです。

組合は中城海上保安部の協力を得て、
漂着油の回収作業や被害の状況把握を急いでいます。

組合によりますと、
一帯でアーサ養殖に取り組む漁業従事者は4人ですが、
来年2月から3月にかけて収穫を予定していたアーサの98%に被害が出ており、
来年の収穫は不可能ということです。

また、転覆船が位置する新港埠頭の南東およそ1キロ付近では、
海上保安部が船体を囲むようにオイルフェンスを設置し、
半径150メートル以内での一般船舶の航行を禁止していますが、
一帯は刺し網漁の漁場でもあり、
漁業従事者は操業ができなくなっています。

沖縄市漁業協同組合の池田博組合長は
「油の回収作業を進め、護岸の回復を図りたい。
被害が出た組合員のためにも補償を求めることも検討したい」
と話しました。
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