尚育王の書を美ら島財団へ寄贈

2014年9月16日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

第18代琉球国王尚育の書が
沖縄美ら島財団に寄贈され、
寄贈した男性にこのほど、
財団から感謝状が贈られました。

寄贈したのは神奈川県鎌倉市に住む
漢那肇(はじめ)さん(73)歳で、
財団の花城理事長が漢那山の自宅で
感謝状を贈りました。

書は書家としても知られる尚育が
唐の詩人の宋之問(そうしもん)の
漢詩を書いたもので、
尚育の孫に当たる故漢那まさ子さんが継承し、
その孫の肇さんが保管していました。

琉球王国直筆の書は
戦災などで10点も残っていないとされ、
財団では国宝級とみています。
書は美ら島財団で修復が始まっており、
来年度にも公開されるということで、
漢那さんは
「鎌倉で埋もれるより、沖縄の人に見てもらい
 役立ててほしいと思った。
 祖母に書を残した祖父の気持ちが
 少しでも伝えられたら良いと思う」
と話していました。
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