しまくとぅば継承へ条例制定要請

方言ニュース  2014年9月3日(水)
担当は上地和夫さんです。

しまくとぅばの復興と継承に向けた
活動を行う「しまくとぅば連絡協議会」は
おととい、県議会に喜納昌春県議会議長を訪れ、
しまくとぅばの保護・強化に関する条例を
制定するよう陳情しました。

この中で、協議会の照屋義実会長は
しまくとぅば話者の高齢化などから、
「しまくとぅば普及啓発を学校教育に
導入することが不可欠だ。
条例で行政に義務付ける必要がある」と要請しました。

そして、提示した条例試案では、
講師養成や教材作成を体系的に行う
「しまくとぅば教育センター」の設置、
学校でしまくとぅばの授業を実施し、
段階的に週の時間数を
増やしていくことなどが盛り込まれました。

これに対し、喜納議長は
「南米に行ったとき、『しまくとぅばの
教科書を沖縄から大量に送ってくれ』
と言われたが、体系的な教科書がない。
30年もたてば話者がいなくなってしまう。
待ったなしでやりたい」と語りました。

また、協議会はこの日、
県教育庁や文化観光スポーツ部も訪れ、協力を要請しました。

協議会は去年8月30日に発足し、
これまでシンポジウムの開催や
関連条例制定の陳情など、精力的に活動しています。
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