久高島の祭祀「イザイホー」中止

2014年8月5日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

久高島で12年に一度開催される
祭祀「イザイホー」が、ノロの不在、
儀式の主役となる神女(ナンチュ)の
不足によって中止になることが
このほど、分かりました。
今月上旬の神人(カミンチュ)会議で決定され、
神に中止の許しを請う「わびの拝み」も
すでに行ったということです。

1990年、2002年と同様、
島外への移住者増加などによる
後継者不足などが原因で、
1978年に開かれたのを最後に、
3回連続の中止となりました。

イザイホーは島で生まれ育ち、
島出身の男性に嫁いだ
30歳から41歳までの女性が、
神人行事に参加するため、
ナンチュとしての洗礼を受ける儀式で、
旧暦の11月15日から
5日間行われます。
洗礼を受けた女性は
70歳で引退するまで神に仕え、
ナンチュとして島民の健康と繁栄を祈ります。

内間区長は
「イザイホー経験者から、
 直接受け継ぐことができる機会は
 今回が最後かもしれない。
 後継者がいないことで中止になるのは
 残念で仕方ない」
と話しました。
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