戦前の「琉球新報」の紙面が山形で見つかる

2022年7月18日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

山形市にある1877年創業の
老舗文房具店「三益堂」で、
太平洋戦争前に沖縄で発行された
「琉球新報」の紙面が見つかりました。

戦前史料のデジタル化を進める
沖縄県教育委員会によりますと、
県内では戦前の新聞は大半が焼失しており
貴重だということです。

見つかったのは1937年3月28日付の
紙面4ページ分で、1面には
「罪の少年少女を導く『少年法』の全国化」
との見出しの記事や、
当時上映されていた映画の広告などが
掲載されています。

他の面には、泡盛の原料となる米の輸入申請や
郵便料金値上げに関する記事があり、
当時の社会情勢を知ることができます。

斎藤実社長が今年5月、
店の倉庫で発見したもので、
万年筆の広告を印刷する判型を包んでいました。
先々代の祖父の時代からあったとみられますが、
店は沖縄とつながりがなく
「判型の製造元が包んだのではないか
」と推測し、斎藤社長は
「沖縄の地で社会の役に立ってもらいたい」
と話し、紙面を県教委員会に寄贈する予定です。

現在の琉球新報社には、
37年当時の新聞は残っておらず、
島洋子編集局長は
「どういう経緯で山形まで
紙面が行ったのか気になる。
ロマンをかき立てられる」
と話しています。

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