消えゆく公衆電話

2022年7月7日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

KDDI(au)の大規模な通信障害で、
緊急時の代替手段として利用が呼び掛けられた
公衆電話。しかし、公衆電話は撤去が進み、
街角で見つけることが難しくなってきています。

NTT西日本によりますと、
県内に設置されている公衆電話の台数は
3月末時点で1883台となっています。

1998年度の6940台が
県内設置台数のピークのため、
20年余で7割を超える
およそ5千台が姿を消したことになります。

さらに、今年4月には総務省が
公衆電話の設置基準を緩和したことで、
全国的にさらに削減が進むことが
確実となっており、NTT西日本は
県内の公衆電話について、
今後10年で新たにおよそ800台を
削減する計画を立てています。

一方、公衆電話は電話回線を通じて
電力を得ているため停電の時でも使用でき、
災害時の通信手段としても
位置付けられています。

今回の通信障害でも非常時の役割が
改めて注目されました。
携帯電話などの普及や、
人口減少などの社会環境の変化に伴い、
利用者の減少が続く公衆電話。
NTT西日本は
「今後は新たな設置基準に則して
公衆電話の削減に取り組み、
総務省の措置要請内容に従って
報告・公表する」としています。

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