きょうだい7人生年祝い

2022年5月17日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

一家11人全員が沖縄戦を生き抜き、
親子で守礼門や首里城の復元にも関わった
大城家きょうだい7人の合同生年祝いが
このほど、那覇市内のホテルで開かれました。

7人は那覇市首里山川町出身で、
新型コロナウイルス感染拡大で
長女の島袋裕子さん98歳の
カジマヤーを2年連続で見送ったところ、
ほかのきょうだいも生年祝いが重なることから、
長男の大城孝成さんの95歳の発案で 
合同生年祝いが実現しました。

白寿を迎えた裕子さんは
「感謝でいっぱい。
生きていたかいがあった。
運動して元気を保ちたい」
と話しました。

孝成さんは沖縄戦で徴兵検査を受けましたが、
入隊時期が1945年3月から
半年間延びたことで入隊を免れました。
同級生15人は全員戦死しましたが、
「裕子姉さんが弟たちを引き連れて熊本に
疎開したから助かった。
姉さんがいたから今がある」
と感謝しました。

次男の大城幸祐さん88歳は
瓦職人の父親の後を継ぎ、
首里城の守礼門や北殿、奉神門などの
瓦ぶき作業に携わり、
現代の名工にも選ばれており、
幸祐さんは
「復元されるまで元気に頑張りたい」
と語りました。

首里城の早期再建を願うきょうだいは先月、
県の首里城歴史文化継承基金に
およそ25万円を寄付しています。

再生