ヤングケアラー家族の世話を週3日を超える

2022年4月4日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

大人が担うような家事や家族の世話をする
ヤングケアラーについて、
糸満市教育委員会と沖縄大学の名城健二教授が
県内で初めて児童生徒を対象に実施した
調査結果がこのほど発表され、
3160人中、7人に1人にあたる434人が
「家族に世話をしている人がいる」
と答えました。

市内中学生の13.0%に相当し、
全国を7.3ポイント上回っています。
世話の頻度がほぼ毎日
または週3日から5日で2時間以上に及ぶ
「より過度なヤングケアラー状態の児童生徒」は
85人、2.68%でした。

この85人については、学校を
「たまに欠席する」「よく欠席する」との回答が
45.8%に上り、
遅刻や早退も「たまにする」「よくする」が
30.5%と高くなっています。

名城教授は
「幼い兄弟の世話をするために
学校を休まざるを得ない状況が
あるのではないか」
と分析しています。

一方、世話を必要としている家族のことや
悩みを相談したことが「ない」は
84.0%を占めました。
「誰かに相談するほどの悩みでもない」が
主な理由で、名城教授は諦めや
周囲が察知できていない可能性を指摘しました。

市は今後、ヤングケアラーの認知度向上や
児童生徒が相談しやすい環境づくりなどに
取り組みます。

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