「青い目の人形」今どこ?

2022年3月29日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

フリーアナウンサーで童謡の語り部活動を
行う伊良皆善子さんは、1927年に
アメリカから日本に友好の証しとして贈られた
「青い目の人形」を県内で探し続けています。

伊良皆さんの調べでは、沖縄には68個が
届いたことが分かっていますが、
現存する人形は確認されていません。

アメリカから人形が贈られたのは、
野口雨情作詞の童謡「青い目の人形」が
日本で発表され流行した6年後で、
当時の資料から人形が宮古・八重山や
離島を含む県内68の学校に
贈られたことが分かっており、
北谷町の女性から「小学生の時、
先生が青い目の人形を持ってきた」
との情報を得たり、名護市で当時、
人形と児童らと一緒に撮影した写真も
見つかったりしています。

人形は童謡の効果もあり日本各地で
歓迎されましたが、
第2次世界大戦が始まると
「敵国の人形」として処分され、
心ある人々が隠した人形が戦後、
全国でおよそ300体見つかっています。

伊良皆さんは
「この歌は沖縄の『いちゃりばちょーでー』と同じ。
愛と平和のメッセージだ」
と語り、
「歌の背景や、他国を認め合う素晴らしい
交流が昭和初期にあったことを知ってほしい」
と願っています。

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