青少年育成に尽力

2021年1月18日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

首里手少林流の空手道場を主宰する
今帰仁村の宮里文博さん71歳にこのほど、
長年の青少年健全育成への功績が認められ、
日本善行会から善行章が贈られました。

棒術を地域で教えていた父を持つ宮里さんは
「実戦では棒を探しに行く時間はない」と、
16歳で空手道場に入門し、
28歳から15年間、那覇市で修業を続け、
43歳で古里に戻って地域の
子どもたちの指導に当たりました。

1996年6月、
名護市で下校中の女子中学生が
拉致殺害された事件が発生し、
行方不明になった当時、
「先生、助けてください」と門下生に請われ、
昼夜捜索活動に参加しました。

事件をきっかけに青少年育成ボランティア団体
「子ども達を守る会・花」を設立し、
空手の指導の傍ら、地域のパトロールをしたり、
子どもたちからの相談を受けたりするなど、
健全育成に尽力してきました。

民謡の教師でもあり、
名護市を拠点に活動する「華バンド」では、
チャリティーコンサートを開いてきました。

宮里さんは
「悲惨な事件を経験したが、
巡回活動などを展開し、あれからは1件も
この地域で事件は起きていない。
何事も初志貫徹だ。
子どもたちには人道に反しないよう、
己に勝つことが大切だと教えていきたい」
と話しました。

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