マグロの値段が上がる

2021年12月13日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県内各地に軽石が漂流・漂着し、
多くの漁船が漁に出られなくなった
影響などによりマグロの水揚げ量が減り、
取引価格も高騰しています。

那覇市の泊魚市場では、
先月のマグロ類の水揚げ量が
前の年の同じ時期に比べて12%減の
484トンだったのに対し、
1キロ当たりの平均価格は34.2%増の
604円でした。 

天候不良もあり先月末から今月7日までは
特に競り値が跳ね上がり、
一時は1100円台となりました。

那覇地区漁業協同組合の山内組合長は
「徐々に落ち着いてきたが、
マグロは天候や需要と供給のバランスで
価格が乱れやすい」
と話しました。

糸満漁業協同組合でも価格の上昇が続いており、
東恩納組合長は
「単価が上がれば
漁師にとってはありがたいが、
仲買業者や飲食店は大変だろう」
とおもんぱかり、仲買業の男性は
「飲食店には申し訳ないが、
競り価格が上がっている。
県産の生鮮マグロは県外でも需要が高く、
競りで買い負けることもある」
と理解を求めました。

一方、那覇市の第一牧志公設市場内にある
海鮮食堂の店主は
「10月以降は仕入価格が
1.5倍になり厳しい状況が続いている」
と嘆き、
「早く状況が改善するよう願うしかない」
と述べました。

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