首里城公園で消防訓練

2021年11月3日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

首里城焼失から2年が経過した先月31日、
首里城公園内の「世誇殿」を出火現場に設定した
消防訓練が実施されました。

沖縄美ら島財団と那覇市消防局が
合同で実施したもので、
首里城公園の自衛消防隊と消防職員との
役割分担や通報態勢、
進入経路などを確かめました。

まだ暗闇が辺りを覆う午前5時半ごろ、
焼失した首里城正殿の奥にある世誇殿で
火災報知器がけたたましく鳴り、
自衛消防隊が初期消火に当たり、
およそ9分後に最初の消防隊が到着しました。

久慶門など別経路からも続々と
消防隊がやってきて、4本のホースで放水し、
飛び交う無線の声や走る消防隊員で
現場には緊張感が漂っていました。

日中を想定した防災訓練も行われ、
消火のほか、避難誘導やけが人の救護も行われました。

首里城が焼失してから毎月、
防災訓練をしており、
今年の合同訓練は去年と異なる出火場所にし、
場所や状況に応じた進入経路や
配置位置などを確認しましたが、
今回は混線する無線態勢に課題が残りました。

沖縄美ら島財団の湧川盛順(わくがわせいじゅん)常務理事は
「首里城復興へ向けて工事が進む。
変化に応じた防災対策を取っていきたい」
と決意を述べました。

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