観光客が増えて被害相次ぐ

2021年9月13日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市城辺保良の住民らによる
保良環境守る会と宮古島漁協はこのほど、
保良川ビーチ施設閉鎖と御嶽「クバクンダイ」の
立ち入り禁止の検討を市に要請しました。

「クバクンダイ」は古くから保良集落の
御嶽として住民らが守ってきたもので、
干潮時にのみ渡ることができる場所にある鍾乳洞です。
カボチャのような形の鍾乳石があることから
「パンプキンホール」とも呼ばれています。

数年前に県外のテレビ番組で「穴場」や
「パワースポット」などと紹介されたことから
観光客が急増しており、守る会の砂川会長は
「大切な地域遺産だが、
観光客によって荒らされている。
鍾乳石が折られていたこともある」
と憤っています。

また、「クバクンダイ」のある海域は
古くから良い漁場としても知られていますが、
観光客の増加に伴い、踏み荒らされるなどの
影響でサンゴは壊滅状態となっており
魚も近寄らなくなっているということです。

砂川会長は、
「地域遺産、資源を守るためにも
配慮してほしい」と求め、
宮古島市の座喜味市長は
「ウナギや伊勢エビもたくさんいていい海だった。
地域の意向を取り入れたルールづくりに
早急に取りかかる」
と述べました。

再生