粟国島にハブが定着か

2021年8月23日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

2017年に島内で初めてハブが確認された
粟国村で今年度、ハブが相次いで発見されています。

4月から今月13日時点で24匹が捕獲され、
村内の累計は55匹となり、
ハブ定着の有無を調査、研究している
県衛生環境研究所の寺田考紀主任研究員は
「定着している可能性が高い」
と判断しました。
沖縄本島から運搬船で運ばれる
工事用資材の廃材にハブが紛れ込み、
島内に入った可能性があります。

捕獲場所は茂みが広がる島の北側が多く、
集落がある南側での発見はなく、
けが人や農作物への被害報告はありません。
村は17年以降、島内の北側を中心に
70台の捕獲器を設置し、その後、徐々に増やし
今年は130台を設置しました。

捕獲器の増加に比例してハブの捕獲数も増え、
19年度9匹だった捕獲数は昨年度17匹、
今年度はすでに24匹が捕獲されました。
村は今月から「広報あぐに」でハブの発見数を
掲載して注意喚起しており、
農家など希望する村民には1世帯1本の
ハブ撃退スプレーを無償配布しています。

村の担当者は
「草むらに入る際は軽装を避け、
ハブは夜行性なので夜間も
十分注意してほしい」と呼び掛けています。
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