三線の心、世界ひとつに

2021年8月10日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

文化庁の文化交流使として、
琉球古典音楽では県内から初めて
5カ国に派遣された野村流古典音楽保存会と、
湛水流保存会師範の喜瀬慎仁さんが、
このほど「世界を結ぶ三線の心」の冊子を
発行しました。

350部発行し、
各国での多彩な交流の詳細な成果と新聞資料、
写真などを収録しました。
交流活動の貴重な総集編としてばかりでなく、
世界にも誇れる古典音楽の神髄と文化価値を
子弟らに伝える渾身のメッセージであり、
三線人生50年の自分史にもなっています。  

喜瀬さんは県立芸術大学の教授を務めたほか、   
国指定重要無形文化財組踊保持者、
県指定無形文化財「沖縄伝統野村流」保持者で、
海外派遣は27カ国に及び、
特に沖縄と関係の深い中国の福建師範大学では
60時間にも及ぶ授業を行ったほか、
地方演芸の?劇と共演し、
カチャーシーも取り入れるなど多彩な沖縄の
芸能文化に「演奏会場は言葉の壁を超えて
一体となって盛り上がった」と振り返りました。

子弟や関係者らに冊子を贈った喜瀬さんは
「世界に沖縄文化を発信することができた。
若手がさらに世界への発信の担い手に成長してほしい。
冊子がその一助になればうれしい」
と期待を膨らませていました。

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