台風6号の農産物被害が4億円あまり

2021年7月29日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

20日から25日にわたって
沖縄地方に激しい風雨をもたらした
台風6号について、
県は、26日現在の農作物の被害総額が
およそ4億3千万円に上ると発表しました。
収穫最盛期を迎えているオクラやヘチマの
夏野菜に被害が出ており、
今後の供給不足となる可能性があります。

中元用の贈答品として高値で取引される
完熟マンゴーは航空便の欠航で
県外に出荷や配送ができず、
県内で値引き販売する動きもありました。

県が発表した被害総額の内訳は
サトウキビがおよそ4億円を占め、
野菜果樹類がおよそ3千万円となっています。
サトウキビは宮古島がおよそ2億5千万円、
八重山がおよそ7千万円と
特に大きな被害が出ました。
宮古島のマンゴーや久米島の野菜類の被害は
含まれておらず、
水産、畜産の調査も進めているため、
被害総額は増える見込みです。

八重瀬町でヘチマとスイカを栽培する男性は、
今年は例年より梅雨の期間が長く、
本島を中心に降水量も多かったため
「被害はダブルパンチだ」と嘆きます。
連日の大雨でヘチマは受粉できず、
来月中旬まで収穫できないということで、
男性は
「天候次第で収入が大きく変動する農業は、
ギャンブルと同じだ。
次に備え、できることをやるしかない」
と語りました。

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