旧知念村、合併後に人口が減る

2021年7月19日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

2005年12月末の4町村合併直前は
4万759人だった南城市の人口が、
今年5月末で4520人増の4万5279人に
達しました。

喜びの声が上がる一方で、
旧知念村はおよそ970人減少しており、
地元では「陸の孤島になってしまうのでは
ないか」と心配されています。

最も人口が増えたエリアは、旧大里村で、
およそ3400人増え
1万5665人となりました。
交通網に恵まれていることが要因として
考えられます。
次に増えたのが旧玉城村でおよそ10%増え、
旧佐敷町は微増となりました。
一方、唯一減少したのが旧知念村で、
968人減少して4803人となりました。

旧知念村では比較的大きな集落の商店が
店じまいし、追い打ちをかけるように
村内唯一のスーパーだった
JAおきなわ知念支店が、
今年5月に佐敷支店に統合され閉店しました。
知念支店近くに住む80代の女性は
「うちは子どもたちが
買い物を手伝ってくれるが、
年寄りだけの家庭は不安だと思う。
暮らしやすい地域づくりに
取り組むことが重要だ。
若者が生まれ故郷を離れないよう、
交通網の整備や、
世界遺産の斎場御嶽の入場料を
地域活性化に生かすことはできないか」
と指摘しました。

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