2021年6月29日(火)放送分
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
太平洋戦争中の中城村の学童疎開をテーマに、
このほど平和学習の授業が村立中城小学校で
6年生40人を対象に行われ、
疎開を経験した村伊舎堂の安里清一さんが、
寒さや空腹などで苦しんだ体験を語りました。
以前、村教育委員会で疎開について調べた
経験のある琉球大学准教授の
中村春菜さんが解説し、
中城小学校の当時の子どもたちが疎開した
熊本県熊本市の市立田底小学校の6年生の
児童らもオンラインで授業に参加しました。
この中で、中村さんは、疎開に至る経緯や
現地の生活などを紹介し、
当時は疎開者を乗せた「対馬丸」が
アメリカの潜水艦に撃沈されるなど
「危険と隣り合わせの旅だった」
と強調しました。
また、安里さんは子どもたちは疎開は短期間で終わると聞き、
冬服などもないまま疎開が
およそ2年間の長期にわたったことも説明し、
熊本で過酷な生活を強いられ、
「ひもじい、寒い、寂しい」と振り返りました。
そして、終戦後に沖縄へ戻ると、
故郷は緑がなく、家族も亡くなっており、
傷心することもありましたが
勉学に励んだということです。