認知症予防のための教室『ピーナッツ』の活動

方言ニュース5月21日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

認知症の人と家族を地域で支えるため、中城村地域包括支援センターはこのほど、認知症予防教室「ピーナッツ」を吉の浦会館で開き、受講者は物忘れが増えた「おばぁ」役の気持ち、「おばぁ」に接する「嫁」役の気持ちに触れ、接し方で症状の出方が異なることを学びました。

講座名の「ピーナッツ」は、ピーナッツにある老化抑制効果や、殻の中で常に寄り添う種の状態のように地域で支え合える社会となるよう、期待が込められており、毎月の開催が予定されています。

1回目はセンターの職員が、認知症を知らないケースと知っているケースの対応の違いを寸劇で紹介し、「嫁は泥棒だ」「ご飯まだ食べてない」などのやり取りをコミカルな芝居で表現しました。

また、嫁としゅうとめが互いに怒ってストレスがたまる場面のほか、「うちの嫁はいっぺー上等、世界一」と自慢するシーン、しゅうとめの自尊心を傷つけない嫁の接し方も紹介しましたが、受講者の笑いと涙を誘い、認知症を患う人も介護する人も円満な関係を築くコミュニケーションに感動した様子で、受講者は「対応の仕方が勉強になった」「近所の方が頭に浮かび、気に掛けようと思った」などと感想を話していました。

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