戦時マラリア伝える石碑修復・建立のため寄付つのる

方言ニュース    
2021年5月6日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦時中、
波照間島から西表島に強制疎開させられ、
マラリアにかかって命を落とした児童らを
追悼する「忘勿石之碑」の修復と、
波照間島での新たな碑の建立を目指し、
「忘勿石之碑・波照間島戦争マラリア戦没者
慰霊の碑建立期成会」は
このほど、
石垣市内で、寄付を募ることを発表しました。

期限は来年の3月末までで、
目標額は1千万円です。

忘勿石之碑は波照間からの疎開者が
多数犠牲となったという
西表島南風見田海岸にあり、
おととしの9月30日の台風18号の影響で、
犠牲者名が刻まれた銘板などが
壊れた状態となっています。

石碑の修復は碑の
保存会が中心となるはずでしたが、
会員の高齢化などもあり
期成会が立ち上がったもので、
来年7月末までの修復完了を目指しています。

期成会は併せて波照間島でも
戦争マラリアや戦没者を慰霊する碑や、
戦時中に軍の食料とされた家畜を追悼する
「戦争家畜殺生之碑」、
食糧難の島民の命を救ったソテツへの
「感謝之碑」の建立も計画しています。

期成会の内原勲会長は
「忘勿石之碑は恒久平和のために悲惨な史実を
説明してくれる大切な場所だ。
平和活動のためにご協力いただきたい」
と話しています。

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