読谷村の「しまくとぅば」教材本 好評

方言ニュース
2021年3月29日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

地域ならではの「しまくとぅば」を
次世代へ継承しようと、
読谷村史編集室が発刊した教材本が好評です。

教材本は「読谷村のしまくとぅば2~おばあが語る どぅーよーじょー」で、
一括交付金を活用して発刊しました。

去年8月に千部を刷り、
村内の学校や図書館などに無料配布しましたが、
新聞報道や口コミで知った
村内外の人たちからも購入希望の
問い合わせは相次いだため、
村が追加で予算を拠出し、
新たに2千部を増刷して、
税込み100円で一般販売しています。

シリーズ第2弾となる今回は、
古くから生活の知恵として親しまれてきた
民間療法に焦点を当て、
病気やけがにどう対処してきたかや、
微妙に異なる痛みの表現など
生活の中で使われたしまくとぅばと
知恵をわかりやすく紹介しています。

調査員として携わった宮城昭美さんは
「本書はあくまで島くとぅば本であり、
薬草を勧める本ではない」
と強調したうえで、

「しまくとぅばや昔の人の健康維持法に関心を持ってもらえればうれしい」と話し、
イラストを担当した真境名彩さんは
「子供にも楽しくめくってもらえるように、
わかりやすく表現することを意識した」と述べ、
多くの活用を呼びかけました。

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