校則は何のため? 合理性のない校則が多様性を認めない価値観につながる恐れも

方言ニュース    
2021年3月22日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。 

「学校の校則を変えてほしい。
下着を白に指定するのが本当に気持ち悪い」
といった読者からの声が寄せられています。

県内にある中学校の校則では
「肌着の色は白を基調とし、制服やジャージー、
体育着などにフルネームを刺しゅうする」
と定められ、
髪形は「女子生徒はショートカットが望ましい。
髪を結ぶ場合はお団子禁止。
男子生徒は後ろ髪が襟につかない程度にする」
など細かく規定されています。

違反した生徒は保護者に連絡され、
一度帰宅して身なりを整えて再び登校し、
反省文を書くことを
求める学校もあるということです。

県教育庁義務教育課は
「肌着を白に規定するのは
学校長の判断になる」としていますが、
子どもの権利などに詳しい横江崇弁護士は
「髪形や服装など、校則で子どもの人権を
制約する目的は何かを学校は考える必要がある。
基本的に学生は自由だ。
自由の範囲や、自由は責任が伴うことを
教えることが重要だ」と指摘します。

近年は県内でも、児童生徒の状況に合わせ
校則や制服を変える動きもあり、
保護者らは
「髪形など合理性のない不必要な統一は
多様性を認めないことだ。
多様性を認められない感覚がいじめに
つながると思う」と語っています。
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